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2026/04/22 特集・やりがい

未来へつながる四国の高速道路

未来につながる四国の高速道路

四国の高速道路づくりは、ただの道づくりではありません。最新の土木技術を駆使して、私たちの命を守り、暮らしを豊かにするための壮大なプロジェクトです。
四国の高速道路づくりは、ただの道づくりではありません。最新の土木技術を駆使して、私たちの命を守り、暮らしを豊かにするための壮大なプロジェクトです。

1. 四国の高速道路の全体像:「8の字」がキーワード

四国の高速道路網は、その形から**「四国8の字ネットワーク」**と呼ばれています。

  • 総延長(最終的な長さ): 840km
  • 構造: 瀬戸中央道・神戸淡路鳴門道・しまなみ海道の「3本の架け橋」を、四国の沿岸部と中央部を結ぶ道路がつなぎます。
  • 主な路線名:
    • 徳島自動車道・松山自動車道: 四国を横に貫く(四国縦貫自動車道)。
    • 高松自動車道・高知自動車道: 四国を縦や沿岸でつなぐ(四国横断自動車道)。

2. 現状(どこまでできている?)

2026年現在、四国全体の整備は着実に進んでいますが、地域によって差があります。

 四国全体の整備状況

  • 開通済み延長: 640km
  • 整備率: 77%

 県別の整備率(進み具合)

県名整備率特徴
香川県100%すべての計画区間が完成。
愛媛県88%松山〜大洲間などは完成。南予地域がラストスパート。
徳島県70%徳島南部(阿南〜海陽)の整備が進行中。
高知県65%面積が広く、東西の端(宿毛や室戸方面)が建設中。

 愛媛県内の状況(詳細数字)

愛媛県内では現在、215kmの高速道路が供用(使用)されています。

  • 松山道(川之江JCT〜大洲IC): 四国のメインルート。133.7kmが完成。
  • 大洲道路・宇和島道路: 地域高規格道路として計約25kmが整備済み。
  • 今治小松自動車道: しまなみ海道と松山道をつなぐ13.3km(いよ小松JCT〜今治湯ノ浦IC)が稼働中。

⚠️ 今の大きな課題:暫定2車線 愛媛県内の高速道路の多くは、建設コストを抑えるために最初は**「片側1車線(対面通行)」**で作られました。これを「暫定2車線」と呼びます。

  • 課題: 反対車線への飛び出し事故、故障車一台による通行止め、最高速度が70〜80km/hに制限されるなどのデメリットがあります。

3. なぜ「全線完成」が必要なのか?(防災と技術)

 巨大地震(南海トラフ地震)への備え

  • 命の道: 高知県沿岸の国道56号は、地震発生から数分で最大34mの津波が想定される地域を通ります。
  • 耐震技術: 高速道路の橋脚(柱)は、コンクリートの中に太い鉄筋を密集させ、さらに鋼板を巻き付ける**「鋼板巻き立て工法」**などで、震度7クラスの揺れでも倒壊しないよう強化されています。

 地域の「時間」を短縮する

  • 移動の劇的変化: 宇和島〜高知市間(約120km)は、現在一般道で約2時間40分かかりますが、完成すれば1時間20(80分短縮)になる試算です。

4. これからの整備計画(ここがつながる!)

 最大の難所:愛媛〜高知の県境(ミッシングリンク)

宇和島市〜高知県宿毛市の95kmをつなぐため、最新の工法が使われています。

  • 津島道路(津島岩松IC〜内海IC): * トンネル工法(NATM工法): 山を掘る際、ボルトを岩盤に打ち込み、コンクリートを吹き付けて山全体の力で支える最新工法で進められています。
  • 宿毛内海道路(約12km): 2021年に事業化。愛南町の「一本松」付近などの険しい地形を橋とトンネルでつなぎます。

 快適・安全にする「4車線化」の拡大

  • 松山道(伊予IC〜内子五十崎IC): 優先的に4車線化が進められています。
  • ワイヤロープの設置: 4車線化までの間、反対車線への突破を防ぐために、強靭なステンレス製ワイヤロープの設置が進んでいます。

 高知東部自動車道

  • 高知市〜室戸方面: 2025年に「阿南安芸自動車道」の一部がつながり、高知龍馬空港へのアクセスが向上します。

まとめ:みんなが大人になる頃の四国

四国の高速道路が「100%」完成すると、四国は一つになります。

  1. 8の字」が完成: どこにいても、1時間以内に高速道路に乗れる。
  2. ダブルネットワーク: 一般道が通行止めになっても、高速道路がバックアップ。
  3. ストック効果: 道路という「資産(ストック)」があることで、新しい企業が四国に来たり、観光客が動きやすくなったりして、地域が豊かになります。

皆さんが将来、運転免許を取る頃には、四国の「8の字」はさらに形を変え、より安全な道へと進化しているはずです。

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